2025年12月02日

かばん新春題詠「帰宅」選歌投票のご案内

新春題詠は、「かばん」の正会員・購読会員から短歌を募り、新年号に無記名で掲載して出来栄えを競う 恒例のイベントです。
今回は「帰宅」をお題として、52 首が集まりました。
投票は正会員・購読会員に限らず、どなたでも参加できます。
周囲の短歌に興味がありそうな方を誘って、ぜひ投票をお願い致します。
◆投票方法
@投票フォームで ・・・ https://forms.gle/HVp6RNSZquJ9X3mS9
Aメールで ・・・ 以下の歌会係のメールアドレスまでお送りください。
kabanutakai@gmail.com
メール投票の場合、件名は「新春題詠投票 氏名」としてください。
メール投票の場合は、歌の番号だけでなく、必ず詠草の上の句を転記してください。 投票だけでなく、評・コメントもお寄せいただけます。
こちらも投稿フォーム・メール双方で受け付けております。
◆持ち点:投票者ひとりにつき10点(1首への最大投票点数:2点)
(例1)特に気に入った歌 A〜C ・・・ 各2点×3首= 6点
少し気に入った歌a〜d ・・・ 各1点×4首= 4点
⇒ 6点+4点=10点
(例2)特に気に入った歌A〜E
・・・ 各2点×5首=10点
★必ず10点全部を使うようにしてください!
合計7点以下、または11点以上の場合、
投票は無効となります。

◆投票締切:
2026年1月24 日(土)
◆結果発表:2026年1月 31 日(土)の東京歌会
及び、「かばん」3月号にて発表します。お楽しみに!
posted by かばん at 14:54| かばん本誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

12月東京歌会開催のお知らせ

以下の通り12月の東京歌会を開催します。

【開催概要】
12月20日(土) 13:00-17:00
武蔵野公会堂 第2和室
*JR吉祥寺駅より徒歩2分
https://www.musashino.or.jp/koukaido/1002153.html
参加費:500円
お持物:かばん12月号
非会員の方で初参加の方は、かばん誌12月号(500円)を差し上げます。
詠草を持ち込む方は20部程度ご用意ください。
詠草の作品数は1〜8首程度を目安としてください。

・非会員の方で初参加の方は参加費無料です。

【申し込みについて】
・会員の方は事前のお申し込みは必要ありません。
・非会員の方は事前にお申し込みがあった方のみ受け付けます。
・お申し込みは下記アドレスよりお願いします。
筆名、本名、緊急連絡先のお電話番号をお送りください。
kabanutakai@gmail.com

【当日の注意】
・発熱や体調不良がある場合は参加をお控えください。
・可能な範囲で設営と撤収へのご協力をお願いいたします。

ご質問・ご連絡は歌会係(下記アドレス)までお願いいたします。
kabanutakai@gmail.com
よろしくお願いいたします
posted by かばん at 14:53| かばん本誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年11月03日

11月東京歌会開催のお知らせ

以下の通り11月の東京歌会を開催します。

【開催概要】
11月29日(土) 13:00-17:00
武蔵野公会堂 第6会議室
*JR吉祥寺駅より徒歩2分
https://www.musashino.or.jp/koukaido/1002153.html
参加費:500円
お持物:かばん11月号
非会員の方で初参加の方は、かばん誌11月号(500円)を差し上げます。
詠草を持ち込む方は20部程度ご用意ください。
詠草の作品数は1〜8首程度を目安としてください。

・非会員の方で初参加の方は参加費無料です。

【申し込みについて】
・会員の方は事前のお申し込みは必要ありません。
・非会員の方は事前にお申し込みがあった方のみ受け付けます。
・お申し込みは下記アドレスよりお願いします。
筆名、本名、緊急連絡先のお電話番号をお送りください。
kabanutakai@gmail.com

【当日の注意】
・発熱や体調不良がある場合は参加をお控えください。
・可能な範囲で設営と撤収へのご協力をお願いいたします。

ご質問・ご連絡は歌会係(下記アドレス)までお願いいたします。
kabanutakai@gmail.com
よろしくお願いいたします。
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2025年10月09日

東京歌会(10月)開催のお知らせ

以下の通り10月の東京歌会を開催します。

【開催概要】
11月01日(土) 13:00-17:00
武蔵野公会堂 第5会議室
*JR吉祥寺駅より徒歩2分
https://www.musashino.or.jp/koukaido/1002153.html
参加費:500円
お持物:かばん10月号
非会員の方で初参加の方は、かばん誌10月号(500円)を差し上げます。
詠草を持ち込む方は20部程度ご用意ください。
詠草の作品数は1〜8首程度を目安としてください。

・非会員の方で初参加の方は参加費無料です。

【申し込みについて】
・会員の方は事前のお申し込みは必要ありません。
・非会員の方は事前にお申し込みがあった方のみ受け付けます。
・お申し込みは下記アドレスよりお願いします。
筆名、本名、緊急連絡先のお電話番号をお送りください。
kabanutakai@gmail.com

【当日の注意】
・発熱や体調不良がある場合は参加をお控えください。
・可能な範囲で設営と撤収へのご協力をお願いいたします。

ご質問・ご連絡は歌会係(下記アドレス)までお願いいたします。
kabanutakai@gmail.com
よろしくお願いいたします。

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2025年09月22日

9月吟行のお知らせ(更新)

9/4の記事に、提出歌数と持ち物の情報を追記しました(更新情報:下線部)。

・日時:9月 27 日(土)10 時~16 時
・場所:浜離宮恩賜庭園
・参加費:会費500円
会員でない方ではじめての参加(歌会を含む)の場合は、無料です。
会員でない方で2回目以降の参加の場合は、会費500円です。
※参加費の他に庭園入場料([一般]300 円 [65 歳以上]150 円 [小学生以下及び都内在住・在学の中学生]無料)
が別途必要です。
・スケジュール(集合時刻と終了時刻を除けば、おおよその目安です。)
10:00~ 各自でチケットを購入の上、庭園を散策して作歌
(開始時の集合はありません)
12:00~ 各自で昼食(園内にレストランはありませんが

持参したお弁当の飲食は可能です。)
13:00~ 芳梅亭(浜離宮恩賜庭園内集会所)に集合して歌会
(詠草の提出(二首まで)、歌評、一首選等)
16:00 終了
【申し込みについて】
・会員の方は事前のお申し込みは必要ありません。

【当日の注意】
・雨天決行です。
・当日は気温が上昇するかもしれません。こまめな水分補給や休憩など、
熱中症対策を心がけてお越しください。
・可能な範囲で設営と撤収へのご協力をお願いいたします。
会員の方は、かばん9月号をご持参ください。

ご質問・ご連絡は歌会係(下記アドレス)までお願いいたします。
utakai@kaban-tanka.jp 又は kabanutakai@gmail.com
よろしくお願いいたします。
posted by かばん at 00:45| 東京歌会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年09月21日

2025年6月号特集「短歌探検隊」対談・折田日々希×千葉聡【後編】その7(最終回)

「かばん」6月号特集、「短歌探検隊」の対談の続きです。今回が最終回です。
今回は、「残る歌」について、また教科書の歌についてうかがいました。
最後を締めくくるのにふさわしい話題だと思います。
ぜひご覧ください。
(文責・高村七子)



残る歌

千葉
さっき日々希くん、何首書いて一首残るって言ったっけ。

折田
永田和宏さんの話ですかね。「百首詠んで一首いい歌があればいい」って。

千葉
ああ、そうそう。俺、大学院の先生が岡野弘彦さんで……。本当の先生ね。講義を二年間受けて、修士論文の副査をやってくださって。短歌研究新人賞を取ったときに、授賞式にも来てくださって。その時に岡野先生がおっしゃっていたのは、三千首書いて一首残ればいいって。でも俺、まだそんなに書いてないから。まだまだ千五百首くらいだから、まだこれからだよね。日々希くんは何首書いた?

折田
どうだろう。千も行ってないんじゃないかな。五百はあるかなあ。

千葉
千首近くいってれば立派だよね。

高村
これから歌集を編むときに全部数えてみたら、思ったよりあった、っていうのはあると思いますよ。

千葉
うん。歌は絶対捨てないでね。手を加えれば良くなる歌もいっぱいあるだろうし。その時の感性は残しておいてほしい。

高村
ちなみにちょっと思い出したんですけど、『はじめて出会う短歌100』は教科書に載ってるような歌を載せたっておっしゃってたじゃないですか。ちばさとさんの歌も、教科書に載ってますよね。

千葉
はい、載ってますね。昨年度からは、小学校一首、中学校一首、高校一首が載ってるんです。全校種載って嬉しいです。

高村
そこで小学生中学生がちばさとさんの短歌と出会うというパターンもありますよね。

千葉
あったら嬉しいですよね。小学六年生の教科書には「フォルテ」が載ってます。中学生の教科書には「卒業生最後の一人が門を出て二歩バックしてまた出ていった」。高校は、ちょっと恥ずかしいんだけど、一番初めの頃に書いた「明日消えてゆく詩のように抱き合った非常階段から夏になる」。教科書に載ってるっていうのは確かに嬉しいけれど、教科書って作り直しをするものだから。また載らなくなることもあるし、別の人が載ることもあるだろうね。ちなみに今の教科書は、結構若々しいラインナップで、岡野大嗣さん、大森静佳さん、小島なおさんっていう……共感値の高い歌を載せるようになってきています。

高村
それを教師の立場として指導されるときは、どのようにされてますか。

千葉
自分は今、三省堂教科書の編集委員をやっていて、服部真里子さんの歌を入れてるんです。服部真里子さんの歌って、ちょっと噛みごたえがある。生徒にとっては、これはどういう意味なのとか、これは何を言ってるの、という疑問が湧いてくるでしょう。そういう「考えさせる歌」も入れたい。あと、自分が授業で短歌を扱うときは、三首とか四首とか並べておいて、好きな歌について何か語ってみよう、ということをやってます。選ぶというプロセスがあると、生徒も、自分で選んだものだから何か語ってみたくなる。少なくとも、歌のどこがいいと思ったのかは、言えるわけでしょ。そしたら「俺の選んだのはこれだけれど、あなたの選んだのも面白かったね」みたいに、自分の選んだ歌をベースにしながら比べたり、意見交換が生まれる。それが「鑑賞」だよね。作ってもらうときは、初句五音だけ黒板に書いておく。「帰り道」とか「君のせい」とか「日曜日」とか。時間や場所みたいなところから書き始めようと言うと、ゼロから始めさせるよりも、その続きとして短歌を書ける子が増えるんだよね。「帰り道よく寄っているコンビニで」とか、結構言葉を連ね始める。そういう短歌の授業も発信していかなきゃいけないかなと思ってる。あともっと面白いのは、東直子さんの穴埋め短歌だね。東さんが『短歌の不思議』という本で書いてるけど、歌の一ヶ所だけを隠しておいて、そこに何が入るかを討議する。いろんな面白い言葉が出てきて面白い。そういう方法も、学校で取り入れたいなと思ってます。

高村
面白いですね。
さて、お話は尽きないところではありますが、そろそろ締めたいと思います。とても面白かったですし、自分自身も歌人としてためになるお話が多かったです。ありがとうございました。
最後に、一言ずつお話をしていただけますか。折田さんからお願いします。

折田
はい。「短歌探検隊」の言葉通り、だいぶ取り留めもなく喋っちゃったというか、探検しながら喋っちゃったところはあったんですが……。
ちばさとの歌壇での役割というか、かつての僕も含めて、短歌を全く知らない人がどのように短歌の世界に入っていくのかを担う仕事って、すごく大切だなって改めて思いました。
入口に入ったあとどうするのかっていう話はまた別問題としてあるんですけれども、ちばさとのような働きもあって短歌の入口はとても増えていると感じますし……たとえば新聞歌壇に応募し続けるとか、かばんや結社に所属するとか、スペース短歌に投稿してみるとか。方法は人それぞれですけど、自分と短歌の関わり方のバリエーションが増えてるっていうのが、今の短歌の魅力の一つと思います。
あと青春詠の話があったと思うんですけれど、やっぱり短歌を始める早さというか……若い人が始めやすくなってはいるんですよね。その時その時にしか書けない歌っていうのは、確かにあるなと。そこのハードルを低くし続けるっていうのが、ひとつの入口のあり方なのかなと思いました。
入口の形は時代によって変わるんだろうけれど、自分が最初に出会ったきっかけって、その後の作歌の軸にもなっていくだろうし、ずっと残るものかなと思うので。如何に短歌を知らない人を短歌に繋げるかというのは、雑にやっちゃいけない、丁寧にしないといけない仕事だなと改めて感じました。

千葉
今日はありがとうございました。今日は日々希くんと話ができて楽しかったし、七子さんとか栞さんにサポートしていただけてとても助かりました。
この前、石川美南ちゃんと会う用事があって、「もう十年か十五年ぐらいの付き合いだよね」って言ってて、あとでちゃんと数えたら二十五年の友達だったんですよ。短歌の繋がりって長いんだよね。学生時代の友達も、もちろん続いてる人はいるけれど、でも短歌の人たちの繋がりは濃いし長い。だから短歌の世界に入って続けてくれる人が増えたら、もっとこういう幸せが増えるかなって思う。今は教え子で短歌の中でずっと続けてくれてるのは日々希くんが中心だけれども、まだまだこれから増やしていきたいって思います。自分は短歌を書くことで居場所が与えられて、いろんな本を出せるようになったし、幸せになったけれど、もっといろんな形で何かできるともっと幸せになる人が増えるかなと思います。短歌の周辺でも、映像に強い人もいるし、声の力でスペースをやってみたりマスコミに出ていく人もいるし、エッセイを書く人もいるし……。スターみたいな力を持った人っていっぱいいるでしょう。だから誰かに憧れてずっと受け取る側でいるんじゃなくて、自分から発信する側に回ってくれたら、長い友達がもっと増えるかなと思っています。みんな、表現者になってもらいたい。まだ自分が思いついていないようないろんなやり方があると思うから、ぜひ表現の仲間になって、友達になってもらいたい。そんな気持ちでこれからも頑張りたいと思います。

高村
お二人とも、ありがとうございました。
posted by かばん at 15:04| かばん本誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年09月04日

2025年6月号特集「短歌探検隊」対談・折田日々希×千葉聡【後編】その6

間があいて大変申し訳ありません。
「かばん」6月号特集、「短歌探検隊」の対談の続きです。
今回は、ちばさとさんがX(旧Twitter)で続けている、黒板短歌の選定についてうかがいました。
「フォルテ」とはちばさとさんの次の短歌のことです。
フォルテとは遠く離れてゆく友に「またね」と叫ぶくらいの強さ(千葉聡)

(文責・高村七子)



黒板短歌の選定

折田
短歌の入口を紹介する立場として、選ぶ選ばないというか……先ほどの黒板短歌に載せる載せないという話にも繋がるんですけど、歌の選定について何か言われることもあるんじゃないですか?

千葉
「何で書いてくれないの」って今まで言われたのは、五人ですね。言ってきてくれた方の歌は、ほぼすべて書きました。

折田
あ、書くんだ。

千葉
だってさ、「なんで自分の書いてくれないの」って言ってくれたってことは、もしかするとそれで眠れないほど苦しんでるかもしれないし、プライドを傷つけられたかもしれないと思うから。そんなことを言うという恥ずかしさを乗り越えて言ってきてくれたんだから。「言っていただいてありがとう」「こっちは朝の学校の雰囲気に合うように選んでいるだけですから。ただ、あなたの作品は大切に読ませていただいています」って伝えた。そのあと、家に帰って、その人の歌集を開いて、その場にふさわしい歌があったら書こうと。別に「小さな黒板」に、アンソロジーのような意味付けはないから……。他に、三人の歌人から言われたことがあるのが、バランスが良くないということ。つまり若い人向けのものに偏っていて、鹿児島寿蔵がいないじゃないか、土岐哀果がいないじゃないか、ということ。でもあの黒板は、文学史を追う場所じゃないし、名歌を無視しているんじゃない。ただ、その日、生徒たちに読んでもらいたいフレッシュな歌を書く場。生徒たちにとって親しみやすい歌を、という軸はずっと持ってます。一年で二百首ぐらいを書くから、十年間で、もう二千首ぐらいは書いています

折田
すごい!

千葉
結構な量だよね。二千首って言ったら『古今和歌集』二冊分。だからまあ……いいんじゃないのかな、俺が自由に書いて。何か言ってきてくれたら、なるべくお答えして。

折田
自由に紹介するっていうのが一番だとは思います。ただ、やっぱちばさとレベルになると、なんていうか……載ったら嬉しいという気持ちにはなっちゃうし、載るのがステータスとは言わないですけれども、実質的に「ちばさとに選ばれた」ってなるところは、ある気もしちゃう。

千葉
いやまあ、そんなことはありません! でも、そう言ってもらえると嬉しいれど……。でもそれも、今、たまたまそういうふうにやってるだけで、今という時代の恩恵だから。五十年たって、折田日々希編『二〇〇〇年以降生まれの歌人アンソロジー』が出たら、「千葉聡なんて知らない」の時代になると思うし。でも、もし「今の力」があるんだったら、今、なるべくたくさんの人を載せたい、紹介したいと思っているよ。

折田
なるほど。確かに、本当に幅広くキャッチしてますよね。

千葉
たとえば、藪内亮輔くんの歌を何回か書いたら、本を借りに来た子がいて。すぐに本を返してくれちゃったから、読まなかったのかなと思ってたら、「買いました」って。その後、その子は藪内くんの本二冊、付箋をいっぱいつけていてさ。短歌全般っていうより藪内ファンになった子もいる。だからつまり、自分が「この歌人は駄目だと思うから書かない」とか、そんな心の狭いことは絶対にしない。なるべくいろんな人の歌を書いて、そういうディープなファンが生まれるんだったら頑張ろうと思う。岡崎裕美子の歌も、歌集を持っていったきり返さない女の子がいたな。でもその子は後でお詫びにきて、全部読みましたって言って、ちょっと汚くなった歌集を返してくれた。だからそれも書いてよかったよね、岡崎ファンがひとり増えたんだから。まあ、同僚から「これは載せないでくれ」って言われてショックだった朝もあるし、字を書き間違えて恥をさらした回もあるけど……。

折田
あの手書きのスタイルにこだわりはあるんですか?

千葉
うん。やっぱり手書きの文字の方がいいなと思う。

高村
綺麗ですよね。すごく読みやすくて。

千葉
いやいや、実は全然字に自信がなくて……しんにょうがいつも上手く書けないんです(笑)。今、隣の席の人が上原先生っていう大人気の若い先生で、書道が専門の方なんだけれど、きれいに書くためのお手本を書いてもらったこともある。「俺のこのしんにょうどうですか」って聞いたら、「まあいいんじゃないですか」なんて言われたりね。上原チェックを経てることもあるよ。

折田
そんなところにも努力があったとは……(笑)。

千葉
実はあるんだよ。あと書く内容で言うと、定番の歌ってあるでしょう。卒業の時期には「フォルテ」みたいな。自分では何回も「フォルテ」を書いた記憶があるから、もういいと思うんだけれど、同僚とか保護者から「去年のあの歌をもう一回書いてほしい」って言われることはありますね。確かに卒業生は、そのときだけの卒業生だもんね。

高村
お祝い事にはこれが定番、っていうのもいいと私は思いますね。お正月には『春の海』みたいな。

千葉
確かにね。正月になれば啄木の「何となく、今年はよい事あるごとし。元日の朝、晴れて風なし。」を思うしね。

高村
俳句ですけど、年末になれば高浜虚子の『去年今年貫く棒の如きもの』を思いますし(笑)。

千葉
わかる(笑)。そうだよねえ。かばんから生まれた三月の名歌としては、柴田瞳さんの「必要がないから退化したはずの翼が疼くような三月」とかね。良い歌ですよね。中山明さんの「ありがとうございました こんなにもあかるい別れの朝の青空」とかね。何度も書いてる歌はあるよね。

高村
読む方もそれを求めてるっていうのはあるとは思いますね。卒業式には『フォルテ』、みたいな。

千葉
ありがたい話ですよね。

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9月吟行のお知らせ

・日時:9月 27 日(土)10 時~16 時
・場所:浜離宮恩賜庭園
・参加費:会費500円
会員でない方ではじめての参加(歌会を含む)の場合は、無料です。
会員でない方で2回目以降の参加の場合は、会費500円です。
※参加費の他に庭園入場料([一般]300 円 [65 歳以上]150 円 [小学生以下及び都内在住・在学の中学生]無料)
が別途必要です。
・スケジュール(集合時刻と終了時刻を除けば、おおよその目安です。)
10:00~ 各自でチケットを購入の上、庭園を散策して作歌
(開始時の集合はありません)
12:00~ 各自で昼食(園内にレストランはありませんが

持参したお弁当の飲食は可能です。)
13:00~ 芳梅亭(浜離宮恩賜庭園内集会所)に集合して歌会
(詠草の提出、歌評、一首選等)
16:00 終了
【申し込みについて】
・会員の方は事前のお申し込みは必要ありません。

【当日の注意】
・雨天決行です。
・当日は気温が上昇するかもしれません。こまめな水分補給や休憩など、
熱中症対策を心がけてお越しください。
・可能な範囲で設営と撤収へのご協力をお願いいたします。

ご質問・ご連絡は歌会係(下記アドレス)までお願いいたします。
utakai@kaban-tanka.jp 又は kabanutakai@gmail.com
よろしくお願いいたします。
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2025年08月11日

東京歌会(8月)開催のお知らせ

以下の通り8月の東京歌会を開催します。

【開催概要】
08月31日(日) 13:00-17:00
武蔵野公会堂 第6会議室
*JR吉祥寺駅より徒歩2分
https://www.musashino.or.jp/koukaido/1002153.html
参加費:500円
お持物:かばん8月号
非会員の方で初参加の方は、かばん誌8月号(500円)を差し上げます。
詠草を持ち込む方は20部程度ご用意ください。
詠草の作品数は1〜8首程度を目安としてください。

・非会員の方で初参加の方は参加費無料です。

【申し込みについて】
・会員の方は事前のお申し込みは必要ありません。
・非会員の方は事前にお申し込みがあった方のみ受け付けます。
・お申し込みは下記アドレスよりお願いします。
筆名、本名、緊急連絡先のお電話番号をお送りください。
kabanutakai@gmail.com

【当日の注意】
・発熱や体調不良がある場合は参加をお控えください。
・可能な範囲で設営と撤収へのご協力をお願いいたします。

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kabanutakai@gmail.com
よろしくお願いいたします。
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2025年08月05日

2025年6月号特集「短歌探検隊」対談・折田日々希×千葉聡【後編】その5

「かばん」6月号特集、「短歌探検隊」の対談の続きです。
今回は世代をつなげることについて、アンソロジーの話題を交えつつうかがいました。
『短歌タイムカプセル』『初めて出会う短歌100』は、ちばさとさんが編集にたずさわっている本です。
(文責・高村七子)



世代をつなげること

千葉
ただ、文芸全体のムーブメントから言うと、高齢の新人が増えてきた。芥川賞を取った若竹千佐子さんとか、すばる文学賞『ミシンと金魚』の永井みみさんとかも、六十代や七十代でデビューでしょう。今まで働いてきた世代が六十代、七十代になって、さあ小説を書こう、ってなるとちょっとハードル高いけど、「短歌ならいけるんじゃない?」って感じで、結構短歌のほうに来るんじゃないかと思うんですよね。そういう人たちが、肩書きとかじゃなく、会社の名前じゃなく、フラットな歌の友達になれる場があればいいんじゃないかなと思ってる。だから『ひねもす』もそのうち五十代の友達を増やしたらいいんじゃないかな。三十年後に第二号を出したって別にいいわけだし(笑)。高齢の新人さんが増えていくと、もしかしたら高齢世代の中に青春の要素もあるかもしれないし、枯れていく歌だけじゃない、新しい豊かさがあるのかもしれないなって、思うんですよね。

折田
今はU-25選手権があるから、逆に六十歳以上でやるとか。

千葉
筑紫歌壇賞だっけ。年取らないともらえない賞もあるよね。でもそういうの、いいかもね、ガチで選ぶ五十代以上の短歌集、みたいなの。自分は今、五十六歳だけれど、五十代を見てて思うのは、五十代ってまだ若い。周りもそんな枯れてないし、同世代の先生たちも、めっちゃおしゃれを決めていて自分の好きなことをやって輝いてるし……。まあちょっと気を抜くとすぐ衰えちゃうから気をつけなきゃいけないんだけど(笑)。馬場あき子さんが九十代であんなに元気なのってすごいしね。短歌で若返るとか、短歌で生活を豊かにっていうような提案で、これから短歌人口をどんどん増やして充実させていくのって、ありだよね。……日々希くんって二〇〇〇年生まれ?

折田
はい、二〇〇〇年です。

千葉
そのうち、二〇〇〇年生まれ以降の歌人だけを収録したアンソロジーとかも作れちゃうだろうね。そのときにはもう「ちばさと」は切り捨てられて(泣)。

折田
ちばさとが古典になると(笑)

千葉
古典になるかな(苦笑)。改めて考えると、やっぱり上と下の世代を繋がなきゃいけないねって……弓生さんも言ってたんだけれど、弓生さんは、佐佐木幸綱さんから「上と下の世代を繋げる最後の世代が弓生さんたちだよね」って言われたんだって。だから自分が、今できるのは、篠弘を忘れない、佐佐木幸綱を忘れない、近藤芳美を忘れないとか、そういうことなのかなって。

折田
『短歌タイムカプセル』がまさにそういう感じだと思ったんですけど、あれはどういうきっかけで作ることになったんですか。

千葉
アンソロジーって色々あるけれど、どんどん廃れちゃうんだよね。俺が育ったのは、講談社学術文庫の『現代の短歌』。あれは明治の時代から始まって、一番新しい人で辰巳泰子。とてもいいんだけれど、二十年も経ったら絶版でしょう。そういう本と、小高さんがまとめた『現代短歌の鑑賞101』とか。それらと一緒に置いて詠み比べできる本が欲しかったんです。その小高さんの本も、高野公彦さんの『現代の短歌』も売れたから、多くの家にある。ただそれだと辰巳泰子以降の新しい人がいないから、そういう人たちをちゃんと入れて、忘れられがちな物故者も入れて。短歌って長生きしないと残らないでしょう。だから、若くして死んでしまった人、北川草子さん、安藤美保さん。そういう人たちを入れたかった。そういう、埋もれてしまいそうな人を救出するプロジェクトっていう側面はあったかも。

折田
一般的に、アンソロジーって時代性が全部フラットに見えてしまうところはあると思うんです。短歌の入口としてはなんでもまんべんなく吸収するのが良いなと思うんですけど、その次のステップとしては「歴史性」というのが、何かガイドとして必要かなと。やっぱ今の視点で寺山修司を読もうとしても、時代背景がわからないと上手く読めないとか。そこを読めるようにするアプローチが、最近だと良真実さんの『はじめての近現代短歌史』みたいな本だと思っていて……入口の次に置かれてる本、というか。ちばさとは入口を広げる仕事をすごくやってると思うんですけど、その対象をどこまで広げるのか、とかってどのように考えてますか。

千葉
うーん。良真実さんがやってくれたみたいに、時代を追って秀歌を繋ぎながら全体を俯瞰するっていうのは……自分にはそこまでできないなと思います。そこまで自分で組み立てることはできないなと。自分ができることとしては、読者がどこから何を読んでもいいという自由を大事にしたい。教養主義的に「絶対これは押さえて」っていうものじゃなくて、やっぱりピックアップしてつまみ読みができる、誰もが立ち寄れる場を残しておかなきゃっていう気持ち。今はそれだけかなあ。

高村
『初めて出会う短歌100』とか、そうですかね。

千葉
うん。これはね、教科書に載ってる短歌がベースなんですよ。図書館に行って、二〇一九年時点で使われている全ての教科書を見て……。つまりこの本で初めて短歌を知って、教科書でまた出会う、というようにしたかったんです。教科書に載っていない短歌はあまり入れていない。あと百首のうち女性を多くしたかったから、女性五十二、男性四十八とかになってる。あと皇室関係はほぼ女性。美智子皇后も載ってるし、天皇で載ってるのは天智天皇だけだし。あと読みやすい歌を中心にしたから、平成短歌は多い。あと特徴的なのは、短歌定型に近いもの、たとえば沖縄の琉歌を入れた、歌謡も入れた、というところ。

高村
個人的に興味深く感じたのが、解説です。学校でやるようなテキストだったら、文法的に間違いのないような現代語訳とかを書いたりするじゃないですか。そういうのじゃなくて、結構意訳をしてるなって思うところが多かったんですよね。カチカチの正しい文法ではなく、短歌の肝の部分を見せて、それを面白いと思ってもらいたいんだなっていうふうに、私は捉えました。

千葉
ありがとうございます。まさにそうで、ただ言い換えるんじゃなくって、鑑賞をするようにコメントを書きました。この鑑賞文は自分が全部書いて、寺井龍哉くんに全部監修してもらって……二人で討議して、読解として適切か、何度も書き直しました。寺井先生のチェック、めっちゃ厳しかったですよ(笑)。作者はどんな人っていう部分は……短いから全部はカバーしきれていない。作風に触れた人もいれば、周辺情報で終わった人もいて、ちょっと不公平なんだけれどね。でも入口として親しみを持ってもらいたいから、何かしら書こうという作戦で書きました。あと、この一言のつぶやきのところは、自分が九十八首ぶん書きましたね。ただ、絵をつけてくれたのが佐藤りえちゃんなんだけど、りえちゃんのイラストに合わせて二箇所直しました。自分が書いたことに間違いはないんだけれど、監修で寺井龍哉、絵を描くだけじゃなくて内容についても触れてくれた佐藤りえ、そして佐藤弓生さんは歌を選ぶ段階から検討してくださって、コラムも書いてくださって……。このお三方を先生にしながら自分が書いた感じ。この本は、うまくできたなあと思ってる。

高村
さっきの「どこからピックアップしても読める」というか、ぱっと開いて目に入った短歌を読んでいくような読み方ができる本ですよね。
posted by かばん at 17:11| かばん本誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする