2025年07月17日

2025年6月号特集「短歌探検隊」対談・折田日々希×千葉聡【後編】その3

「かばん」6月号特集、「短歌探検隊」の対談の続きです。
今回はちばさとさんの短歌との出会いから、「書くハードル」についてうかがいました。
最初は簡単に作って徐々にステップアップしていくのも、ハードルを楽に越えるためのポイントかもしれませんね。
(文責・高村七子)



短歌の出会いとハードル

高村
俵さんで思い出したんですけど、今回ちばさとさんも短歌探検隊のアンケートに回答くださったじゃないですか。そこでちばさとさんと短歌との一番最初の出会いが、『サラダ記念日』だったって見たんですけど、そのあたりのこともお聞かせいただけますか?

千葉
うん。自分が大学二年生の時に仲良くしていた後輩が、二十歳の誕生日に本をくれたんです。「サラダ記念日って、今すごく読まれてて、とっても良かったし、先輩に合うと思って持ってきました」って。で、帰りの中央線に乗って読み始めて、最後まで一気に読んで……。読み終わったときに、映画を一本見終わったような感じを味わって、すごく惹かれましたね。そこで書き始めればよかったんだけど、そこは衝撃を受けただけで終わって。

折田
出会いではあったけど、作歌の動機にはならなかった?

千葉
うん。真似事でちょっと歌を書いてみたけれど、それをどこかに応募するとかまではいかなかった。ただ好きだという思いはずっとあった。それからしばらくして、同級生が「僕の友達がこんなの書いてるんだ」って、枡野浩一さんの手紙を見せてくれたんだ。「自分は短歌を書いていて、短歌研究とか角川で最終選考まで行っていて、他にもいろいろ書いています」と。「もし面白くていいと思ったら、友達に見せて紹介してください」って、短歌雑誌のコピーが一緒にあって、それを俺にも見せてくれた。その中に、「「もう二十歳……自覚しなきゃ」と言ったのに「自殺しなきゃ」と伝わる電話」って歌があって、めっちゃ面白いなと思った。でも、そこでもまだ書くには至らなかった。俵さんもさ、軽く書いてるけど、すごく作り込んでいる。枡野さんも一瞬でクスッて笑えたり衝撃をもたらしたり、上手に書いてある。自分にはそういうことまではできないだろうなと思ったのと、読者として楽しんだけれど、書くまでには至らなかった。

折田
確かに読むハードルと書くハードルって別ですよね。ちばさとの今の活動って、読むハードルを下げてるなって思うんですけど、そこから書くハードルを下げるってなるとまた別のことが必要なのかなと。それこそクーベルチップ歌会は書くハードルもだいぶ下がるかなと思うんですけども、そこに対して何か意識されてることってあるんですか。

千葉
短歌って、書き直しがきくでしょう。場合にもよるけど、歌会に出したぐらいだと未発表扱いになったりして、人の意見を聞いて後で書き直したりできる。書き始める、送ってみるってハードルは低い方がいいよね。それで後で書き直して本にするときに最終的な形になればいいのかなって。
ただ自分が読者として読むときには、上手な良いものが読みたいから、本にする段階では、自分でかなり意識を高く持ってまとめるべきかなとは思いますけどね。

折田
短歌をまだやってない人だと、「完璧な一首を作らないといけない」って思っちゃう人がいるのかなと思ってて……そうじゃないよってことですかね。

千葉
うん。途中の段階でいいと思う。後からどんどん良くすれば。

折田
でも、世に出てる短歌って、完璧な短歌しかないじゃないですか。紙ベースだと特に。だから歌会とか結社とか……かばんとか。そういうコミュニティーがあることによって、完璧じゃない中間の状態の歌がいっぱいあるっていうことに、背中を押されるのはありますよね。
僕は、永田和宏さんと知花くららさんの『あなたと短歌』が初めて読んだ入門書なんですけど、永田さんが「百首詠んで一首いい歌があればいい」「駄作もどんどん作るべきだ」みたいなことを言ってたんです。絵を書くときもそうだと思うんですけれども、小さい子供たちって完璧な絵とか描こうとしないじゃないですか。ラフに描く楽しさから、だんだん上手くなっていく。でも短歌となると、一首の短さゆえに、最初から完璧な状態を目指そうとしちゃう人もいるのかな。そこに対するアプローチとして、結社とか同人誌とかがあるよっていうのを、短歌を知らない人に紹介していけたらと思いますね。

千葉
うん。そのステップアップしていく方法がたくさんの人に伝わればいいよね、結社に入るとか、応募してみるとか。
俺は今歌人協会の理事で、ネット係なんですが、昨年十二月に『短歌の文化祭大賞』をやったんですよ。Twitterを見ていると、短歌研究新人賞とか角川賞とかで「最終までいきました」とか「今年は二首でした」とか、みんなツイートするでしょう。そういうふうに、新人賞が一番盛り上がる。反響がある。 だからそれを一日で決まる形で、投稿のハードルもかなり下げれば、たくさん応募があるんじゃないかなと思ったんですね。短歌に興味を持つ人も増えるんじゃないかと思ってやったら、わずか一日、というかわずか数時間で四百以上の応募があったんです。それを大松達知さんと富田睦子さんと、短歌研究の編集長の國兼秀二さんの三人で選んでもらって、最終候補作の九編ですって上げたら、それがすごくたくさんのインプレッション数を稼ぎました。最終選考会をスペースでやったら、四百人近くの人がリアルで聞いてくれたんです。この新人賞は「短歌研究」に受賞作が載ることが決まっていて。普段ネットで活動してるけどやっぱり紙媒体に載りたいって人は少なくないから、ハードルを下げて一日で決まり、紙媒体で発表できる場を提供できたのは、良かったと思いました。

折田
短歌って、本で読むところから『短歌の文化祭大賞』みたいにライブ感のある取り組みまで、場の厚さがありますよね。僕はYouTubeの場での取り組みを考えて、去年はかばん40周年動画も作りましたけど……短歌はいろんなものと親和性が高いなと思っています。昔からよくあるものだと、写真×短歌とか、イラスト×短歌などがあって、それが今だとTwitterのスペース×短歌っていうのもあって、ライブ感がある。異業種とタッグ組みやすいのも、短歌の広がりのパターンの一つかなと思います。

千葉
日々希くん自身、映像もやるし、いろんな活性化ができそうだよね。

折田
昨日料理人の知り合いと喋ってて、「折田くんの短歌、料理にしたら面白いんじゃない?」って言われました。

千葉
おお、料理短歌!

折田
「俺の短歌を食え!」みたいな(笑)。なんかそういう発想のもとになりやすいですよね、短歌って。

千葉
料理短歌ってさ、レシピを短歌でつぶやく手もあるし、料理に合わせてその添えものとして短歌を詠むっていうのもできるし、料理そのものを思わせるような短歌を作ることもできるし、いろんな可能性があるね。料理を作りながら歌を詠んでほしいですよ。「今何を考えている菜の花のからし和えにも気づかないほど」「君と食む三百円のあなごずしそのおいしさを恋とこそ知れ」。俵万智、みたいなね。

高村
俵さんの歌って、お料理関係のものがよく出てきますね。サラダ記念日もそうだし……。

千葉
「砂浜のランチついに手つかずの卵サンドが気になっている」とかもね。卵サンドってとこがいいよね、ちょっとくさみのある、やわらかい独特の感じでね。日々希くんは食べ物短歌あったっけ? ラーメンの歌なかったっけ。

折田
ラーメンありますね。最近はパスタの歌も。

「ラーメンにお前ら行くぞ」五階建てドン・キホーテの明るさのハタ
ナポリタン巻く一瞬に生む銀河 君は銀河を幾度も食べる
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2025年07月10日

2025年6月号特集「短歌探検隊」対談・折田日々希×千葉聡【後編】その2

「かばん」6月号特集、「短歌探検隊」の対談の続きです。
今回は千葉聡さんと森山緋紗さん(かばん、塔会員)が主催されている「クーベルチップ歌会」について、お話を伺いました。
話題に出てくる「ひねもす」は折田日々希さんが参加されている同人誌です。
また聞き手の高村七子は短歌と俳句の両方をやっております。
様々な話題が飛び出す対談を、ぜひご覧ください。
(文責・高村七子)



クーベルチップ歌会

折田
短歌を始めてしばらく経った人って、結社とか、それこそかばんとか、どこかに所属しようかって悩むと思うんですよね。ちばさとも教員として短歌を紹介する身として、そっちに繋げたりしてるんですか?

千葉
朝日歌壇に載りましたとか、そういう人が何人か出てくるでしょう。本当に書きたければこれからも応募続けるように促すとか、選者の馬場あき子さん繋がりで「『かりん』ていうグループがあってね」とか紹介はする。でもそこに入るかどうかは本人次第ですよね。

折田
クーベルチップ歌会を、森山緋紗さんとされてるじゃないですか。そこで短歌始めた人たちっていると思うんですよ。そこで短歌好きになりました、読むようになりましたっていう人たちの「その後」に対して、ちばさととしてこうしたいって思いはありますか?

千葉
森山緋紗さんはかばんに入ってくれてるし、塔にも入って活躍してるよね。だからこう、意識が高い人には「心の花もあるよ、コスモスもあるよ」とかいろいろ話をして、見本誌を取り寄せて自分に合いそうなところに入ることも勧めている。例えば永田和宏さんが好き、吉川宏志さんが好きとか、馬場さんに会って話を聞きたいとか。そういう憧れがあって、その人の作品も人柄も好きっていう人がいるんだったら、結社に入って、先生に弟子入りした方が幸せだと思う。俺は先生がいないから。自分が好きなのは沖縄文学の外間守善っていう先生で、外間先生を文学の師匠だと言ってるけれど、創作そのものを教えてもらったことはない。大学院の先生で、もう大きな人物だったからね。迷えるちばさとを抱えて、一生懸命論文の指導をしてくださって……。なんかそういう良い先生と出会えたから、他に師匠はいらないやと思ったんだよね。歌人の先生はいらない。歌人の先輩ならいっぱいいるし。ただ、やっぱり「馬場あき子に師事すること」って特別感があり、幸せなことでしょう。九十代であんなにお元気だし。島田修三さんもかっこいいし。だからそういう大きな感じで、誰かについていきたいと思うんだったら、師匠についていった方がいいのかなって思う。

折田
ちばさととしては、かばんを強くすすめるってことはあんまりしないんですね。

千葉
クーベルチップ歌会に来てくれた人に「じゃあかばんへ」って言うとさ、歌会をかばんのためにやっちゃってる感があるからね。かばんって割と無欲な集団なんで……。穂村さんも東さんも、「絶対にかばんに来て」って勧誘とかしてないじゃない。「かばん」の誰も、そういうことをしてないんだよね。かばんが人数多くなって豊かになればとかって、誰も思わない。自由な広場みたいな場所だから。来たければ入ってもらって……それでいいんじゃないかな。

高村
今クーベルチップ歌会についてお話が出たので、ちょっと詳しくお聞きしてもいいですか。どういう形態で歌会をされているとか、あるいは始められたきっかけとか、どんな人たちが参加してるかとかを伺いたいです。

千葉
子どもの本&クーベルチップという書店に集まって、月に一度。夕方一時間半くらい歌会をやっています。入会システムはないので、いつでも来ていいよって感じで毎回十人ぐらい集まって、森山緋紗さんがまとめ役をやってくれています。自分は公務員なので、お金を集めるような集団を運営しちゃいけないんです。だから自分も会費を払って、一メンバーとしてかかわっています。形式上主宰と言われることはあるけれどね。時々、作品集を出したりもするんだけど、丸山萌さんが本を作るのが上手だから、彼女に作ってもらったりして。日々希くんも遊びに来てくれましたよね。

折田
なんか短歌って、そういうコミュニティを作りやすいですよね。

千葉
『ひねもす』やってるしね。

折田
はい。なんだろうな、短歌っていうのが会話しやすいのか、歌人が話すのが好きな人たちなのか、どっちかわかんないんですけど。クーベルチップ歌会を主催するにあたって、たとえばこれが俳句だったら成り立ってたか、とかって、何か思うことありますか。

千葉
短歌と俳句の違いって言うと語弊があるかもしれないけど……、俺の勝手なイメージでは、俳句の方がセレブっぽいかな。前に句集の刊行記念会に行ったら、折り詰めの立派な弁当が出てきてさ。お手拭きもめっちゃ分厚くて、再利用できそうな感じのやつで、集まった人もみんなスーツ着用でネクタイとかね。すごくおしゃれを決めてきて。お金がかかってるぞって感じた。短歌だと、みんな普段着で来て、作品をただ熱心に読んで……。なんていうか、本気の勉強会でしょ。短歌のほうが学生文化に近いっていうか、大学の文芸サークルの延長みたいな感じ。上の人、下の人という差がなくて、大先輩だけど「奥村さんどうですか」「僕はね……」と始まっちゃうんですよね。そのフラットさがたまらない。

折田
結社とか、場所によっては上下とかあるのかもしれないですけどね。印象論にはなっちゃうかもしんないすけど、高村さん的に、俳句と短歌をラフさ・フォーマルさで言うと、やっぱり差ってあるんですか。

高村
そうですね……俳句の人が「短歌の方がサブカルチャーと親和性が高い」って言うのは聞きますね。あと、俳句はTwitterに投稿してもバズることが少ないんですけど、短歌はバズる。
一部の短歌は結構、何百リツイートとかされたり、何千いいねとかされたりするので、短歌って俳句よりバズるなって思います。だからそういう意味では、若年層に届きやすい詩型なのかなっていう気はしますね。

千葉
上坂あゆ美さんとか、よく歌がバズってたし……確かにそうだよね。

高村
『サラダ記念日』が出たのってSNSとかない時代ですけど、もしあの時代にSNSがあって、俵万智さんがもし一行で何かを出してたら、多分かなりバズったんじゃないかなって思うんですよね。ほら、岡本真帆さんの『傘もこんなに』とかも……。

千葉
「ほんとうにあたしでいいの?ずぼらだし、傘もこんなにたくさんあるし」だね。岡本さんだと、「平日の明るいうちからビール飲む ごらんよビールこれが夏だよ」とかもすごくバズったよね。


その3に続く!
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2025年07月03日

2025年6月号特集「短歌探検隊」対談・折田日々希×千葉聡【後編】その1

会誌「かばん」2025年6月号特集「短歌探検隊」では、折田日々希さんと千葉聡さんの対談の前半部分を掲載しました。
「短歌探検隊」は、「短歌との出会い」にまつわるアンケートをとり、そこから浮かび上がってきた様々な短歌のあり方に、探検をするようにスポットを当てていく特集です。
対談の前半では高校の師弟の関係でもある千葉さんと折田さんに、二人の出会いや学校における短歌などについてお話しいただきました。
後半はこちらの「かばんブログ」にて数回にわたってお送りします。
後半では、学校現場の外にも視野を広げ、歌会やSNS、同人誌、アンソロジーなど、様々な形で短歌と関わることについて深く掘り下げます。
よろしくお願いたします。
(文責・高村七子)



青春詠とは

高村
青春詠について、もう少しお伺いします。

折田
中学校高校のときって、夏休みや冬休みに俳句や短歌を書くようなコンクールあるじゃないですか。 それらが短歌に興味を持つきっかけになることって、あるんですかね。

千葉
うん。それで書き始めた子もいるけれど、でもあんまり続かないんだ。

折田
学校教育っていう枠組みで収まっちゃうと、短歌の世界って広がらないのかなって思ったりします。

千葉
まあ、「やれ」と言われてやることって、あんまり意味がないからね。
自分は二十四歳で朝日歌壇に掲載されたんだけど、載って嬉しかったから、短歌のほうに進むきっかけになったかもしれない。ただ、生徒にとっては「一斉に書きなさい」の宿題では興味が育たないよね、きっと。

折田
朝日歌壇だったら、全国紙に載るじゃないですか。夏休み冬休みの宿題は、どこに掲載されるのかよくわかってなくて……全国紙に載るってなると、やっぱテンション上がるじゃないですか。そういうわかりやすい入口に持っていくようなことをすれば、短歌人口って増えるんでしょうか。

千葉
三年の国語表現のクラスを持ったときには、短歌を書こうと言って、みんなで朝日歌壇に応募して、それで選ばれた人もいますね。日々希くんは角川短歌賞を目指そうっていう話をする前に、朝日歌壇にも応募してるよね。で、一発で載った。われわれ、ふたりとも佐佐木幸綱選デビューなんですよ。いつか幸綱先生に会いに行って、「ふたりとも選んでもらいました」ってお礼を言いたいね(笑)。

高村
そうですよね。新聞に載るのってすごいですもんね。調べようと思ったら、割と誰でもアクセスできますよね、結構古い新聞でも。今だったらデジタルアーカイブとかもありますし。

千葉
日々希くんが掲載されたのは「関先輩の十月はゆく」だったね。

折田
「惑星を廻すが如く指揮をする関先輩の十月は行く」ですね。吹奏楽部の。

千葉
この歌もいいですよね。ほら、『十月は行く』だけで、他には何も表現しようと思っていないところがいい。ただ学生指揮者の関くんの姿だけがくっきりと浮かんでくる。うん。いいと思う。ホルストの『惑星』をやっていたかもしれないし。人の姿が描けているのと、結論っぽいことをかっこよく決めないところがいいと思うな。

折田
なんかそれは、最初の頃に言ってくれたような気がします。結論をあえてぼかす、みたいな。

千葉
言ったかな(笑)。この前たまたま友達と集まったときに話したんだけど、寺井龍哉くんは日経歌壇で穂村弘さんに十六、十七歳の時に選んでもらったんですよね。小島なおさんも高野公彦さんの選歌欄に送って、十代デビューだったでしょ。角川短歌賞の受賞時も十七だったし。みんな十代デビューで、十代の作品が残ってる。アンソロジーにまとめるときに、十七歳の時の短歌を載せられることを思うと、やっぱり十代の作品がある人にはかなわないなと思いますね。

高村
私は二十代から短歌を始めたので、そういうのを聞くとちょっとうらやましいなって思います。

千葉
そのときの作品は残ってるでしょ?

高村
私の話をして申し訳ないのですが、短歌作品は私が記憶しているものしか残っていませんね。
ただ十四歳の時に、やなせたかしさんが編集長の『詩とメルヘン』という雑誌に詩やメルヘンが計三回載りました。その『詩とメルヘン』が実家に置いてあるんですけど、捨てられてなければまだ残ってますね。

千葉
残ってる。いいじゃないですか。
かばんにも、今、若い人がどんどん来てますよね。十代の人っているんだろうか?

折田
多分いると思います。

千葉
そっか。穂村さんが言ったみたいな、青春歌集からデビューする人がこれから増えるといいですね。なんか比較材料で出して申し訳ないけど、小高賢さんの『耳の伝説』は第一歌集だけど、もう大人のお父さんの歌なんだよね。小高さんって、志の高い、すばらしい編集者で、実績もある素晴らしい歌人だと思うけれど、青春歌集がないのがちょっと悲しい。

高村
そう思うと、啄木はすごいなって思います。夭折したというのもありますけど、『空に吸はれし十五の心』とか。十五かよ、みたいな感じで。

千葉
かっこいいですよね、十五の心を読めるって。立花開さんとか小島なおさんは、まさに十代のときの作品が第一歌集に載ってるから、時々それを見返しています。……ほら、日々希くんも本まとめたくなってきたんじゃない(笑)?

折田
暗示が(笑)。

千葉
かばんって、若い作者の集合体だった。自分が入ったときはまだ穂村さんは『短歌という爆弾』も出してなかったし、東さんも第一歌集が出てすぐって感じで、まだみんないろんな雑誌に書いてはいなかった。でも、ある時穂村さんが小学館から本出すんだよって聞いて、大騒ぎになって。「え?小学館って歌集の自費出版とかやってたっけ?」って俺は思ったくらい。『短歌という爆弾』が出たら、あれよあれよという間に大スターだよね。東さんは、気がついたら小説も書き始めて、あんなに売れてしまってるし。まだ無名だった人たちがどんどん変わっていく姿を見て、かばんは、若い刺激を得られる場所だったと思いますね。


その2に続く!

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東京歌会(7月)開催のお知らせ

以下の通り7月の東京歌会を開催します。

【開催概要】
07月27日(日) 13:00-17:00
武蔵野公会堂 第1会議室
*JR吉祥寺駅より徒歩2分
https://www.musashino.or.jp/koukaido/1002153.html
参加費:500円
お持物:かばん5月号
非会員の方で初参加の方は、かばん誌5月号(500円)を差し上げます。
詠草を持ち込む方は20部程度ご用意ください。
詠草の作品数は1〜8首程度を目安としてください。

・非会員の方で初参加の方は参加費無料です。

【申し込みについて】
・会員の方は事前のお申し込みは必要ありません。
・非会員の方は事前にお申し込みがあった方のみ受け付けます。
・お申し込みは下記アドレスよりお願いします。
筆名、本名、緊急連絡先のお電話番号をお送りください。
kabanutakai@gmail.com

【当日の注意】
・発熱や体調不良がある場合は参加をお控えください。
・可能な範囲で設営と撤収へのご協力をお願いいたします。

ご質問・ご連絡は歌会係(下記アドレス)までお願いいたします。
kabanutakai@gmail.com
よろしくお願いいたします。
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2025年06月03日

東京歌会(6月)開催のお知らせ

以下の通り6月の東京歌会を開催します。

【開催概要】
06月28日(土) 13:00-17:00
場所:武蔵野公会堂 第2和室
*JR吉祥寺駅より徒歩2分
https://www.musashino.or.jp/koukaido/1002153.html
参加費:500円
お持物:かばん5月号
非会員の方で初参加の方は、かばん誌5月号(500円)を差し上げます。
詠草を持ち込む方は20部程度ご用意ください。
詠草の作品数は1〜8首程度を目安としてください。

・非会員の方で初参加の方は参加費無料です。

【申し込みについて】
・会員の方は事前のお申し込みは必要ありません。
・非会員の方は事前にお申し込みがあった方のみ受け付けます。
・お申し込みは下記アドレスよりお願いします。
筆名、本名、緊急連絡先のお電話番号をお送りください。
kabanutakai@gmail.com

【当日の注意】
・発熱や体調不良がある場合は参加をお控えください。
・可能な範囲で設営と撤収へのご協力をお願いいたします。

ご質問・ご連絡は歌会係(下記アドレス)までお願いいたします。
kabanutakai@gmail.com
よろしくお願いいたします。
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2025年04月26日

東京歌会(5月)開催のお知らせ

以下の通り5月の東京歌会を開催します。

【開催概要】
06月01日(日) 13:00-17:00
場所:武蔵野公会堂 第六会議室
*JR吉祥寺駅より徒歩2分
https://www.musashino.or.jp/koukaido/1002153.html
参加費:500円
お持物:かばん5月号
非会員の方で初参加の方は、かばん誌5月号(500円)を差し上げます。
詠草を持ち込む方は20部程度ご用意ください。
・非会員の方で初参加の方は参加費無料です。

【申し込みについて】
・会員の方は事前のお申し込みは必要ありません。
・非会員の方は事前にお申し込みがあった方のみ受け付けます。
・お申し込みは下記アドレスよりお願いします。
筆名、本名、緊急連絡先のお電話番号をお送りください。
kabanutakai@gmail.com

【当日の注意】
・発熱や体調不良がある場合は参加をお控えください。
・可能な範囲で設営と撤収へのご協力をお願いいたします。

ご質問・ご連絡は歌会係(下記アドレス)までお願いいたします。
kabanutakai@gmail.com
よろしくお願いいたします。
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2025年04月04日

東京歌会(4月)開催のお知らせ

以下の通り4月の東京歌会を開催します。

【開催概要】
04月26日(土) 13:00-17:00
場所:武蔵野公会堂 第五会議室
*JR吉祥寺駅より徒歩2分
https://www.musashino.or.jp/koukaido/1002153.html
参加費:500円
お持物:かばん4月号
非会員の方で初参加の方は、かばん誌4月号(500円)を差し上げます。
詠草を持ち込む方は20部程度ご用意ください。
・非会員の方で初参加の方は参加費無料です。

【申し込みについて】
・会員の方は事前のお申し込みは必要ありません。
・非会員の方は事前にお申し込みがあった方のみ受け付けます。
・お申し込みは下記アドレスよりお願いします。
筆名、本名、緊急連絡先のお電話番号をお送りください。
kabanutakai@gmail.com

【当日の注意】
・発熱や体調不良がある場合は参加をお控えください。
・可能な範囲で設営と撤収へのご協力をお願いいたします。

ご質問・ご連絡は歌会係(下記アドレス)までお願いいたします。
kabanutakai@gmail.com
よろしくお願いいたします。
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2025年03月02日

3月の東京歌会のお知らせ

3月も対面式の歌会を実施いたします。

【開催概要】
2025年3月29日(土)13時〜17時
場所:武蔵野公会堂 第4会議室
*JR吉祥寺駅より徒歩2分
https://www.musashino.or.jp/koukaido/1002153.html
参加費:500円
お持物:かばん3月号
非会員の方で初参加の方は、かばん誌3月号(500円)を差し上げます。
詠草を持ち込む方は20部程度ご用意ください。
・非会員の方で初参加の方は参加費無料です。

【申し込みについて】
・会員の方は事前のお申し込みは必要ありません。
・非会員の方は事前にお申し込みがあった方のみ受け付けます。
・お申し込みは下記アドレスよりお願いします。
筆名、本名、緊急連絡先のお電話番号をお送りください。
kabanutakai@gmail.com
・申し込み期限: 2025年3月27日(木)30:00

【当日の注意】
・発熱や体調不良がある場合は参加をお控えください。
・可能な範囲で設営と撤収へのご協力をお願いいたします。

ご質問・ご連絡は歌会係(下記アドレス)までお願いいたします。
kabanutakai@gmail.com
よろしくお願いいたします。

posted by かばん at 12:47| かばん本誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年02月01日

2月の東京歌会について(3月開催です)

2月も対面式の歌会を実施いたします。
3月1日(土)に開催しますのでご注意ください。

【開催概要】
2025年3月1日(土)13時〜17時
場所:武蔵野公会堂 第4会議室
*JR吉祥寺駅より徒歩2分
https://www.musashino.or.jp/koukaido/1002153.html
参加費:500円
お持物:かばん2月号
非会員の方で初参加の方は、かばん誌2月号(500円)を差し上げます。
詠草を持ち込む方は20部程度ご用意ください。
・非会員の方で初参加の方は参加費無料です。

【申し込みについて】
・会員の方は事前のお申し込みは必要ありません。
・非会員の方は事前にお申し込みがあった方のみ受け付けます。
・お申し込みは下記アドレスよりお願いします。
筆名、本名、緊急連絡先のお電話番号をお送りください。
kabanutakai@gmail.com
・申し込み期限: 2025年2月27日(木)30:00

【当日の注意】
・発熱や体調不良がある場合は参加をお控えください。
・可能な範囲で設営と撤収へのご協力をお願いいたします。

ご質問・ご連絡は歌会係(下記アドレス)までお願いいたします。
kabanutakai@gmail.com
よろしくお願いいたします。

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2025年01月02日

1月の東京歌会について

1月も対面式の歌会を実施いたします。

【開催概要】
2025年1月25日(土)13時〜17時
場所:武蔵野公会堂 第5会議室
*JR吉祥寺駅より徒歩2分
https://www.musashino.or.jp/koukaido/1002153.html
参加費:500円
お持物:かばん1月号
新春題詠の評を行います。かばん1月号をお持ちください。
非会員の方で初参加の方は、かばん誌1月号(500円)を差し上げます。
非会員の方で初参加の方は参加費無料です。

・非会員の方は、かばん誌の新春題詠には出詠はできませんが、投票は可能です。
また、東京歌会限定で新春題詠には出詠できます。歌会当日、「袋」のテーマにて詠草を一首、用紙を20部お持ちいただければ、投票(する側、される側)可能です。

【申し込みについて】
・会員の方は事前のお申し込みは必要ありません。
・非会員の方は事前にお申し込みがあった方のみ受け付けます。
・お申し込みは下記アドレスよりお願いします。
筆名、本名、緊急連絡先のお電話番号をお送りください。
kabanutakai@gmail.com
・申し込み期限: 2025年1月23日(水)30:00

【当日の注意】
・発熱や体調不良がある場合は参加をお控えください。
・可能な範囲で設営と撤収へのご協力をお願いいたします。

ご質問・ご連絡は歌会係(下記アドレス)までお願いいたします。
kabanutakai@gmail.com
よろしくお願いいたします。

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